陳さんのモットー
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私たち農民は自然の従者であり、自然を守りゆく責任を持たなければなりません。
自然をそこなう安易な方法に頼らず、額に汗する労苦をいとわない姿勢こそ農民にとって大切な資質であり矜持であると考えます。
この自然の恵みは今を生きる私たちだけの占有物ではありません。子供たちの時代またその子供たちの時代へと、連綿と引き継がれる大切な未来遺産なのです。美味しさは食べることの本質であり、美味しさを求めることは人の本質です。その本質を謳い文句に食べることの本来の意味を見失いかけています。食べる行為は私たちが健康に生きる大切な手段であり、それに代わる行為はありません。
私たちは「健康を食す」をスローガンに、安心できる加工食品の提供に取り組んでいます。 |
マルベリーの収穫に追われる陳さん。
奥様や近所の人も手伝ってくれます。
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陳さんと桑の実
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「最近桑の実見なくなったね」と友人たちと談笑していたときの一言を聞いて、桑の実を改めて調べてみると・・・
「桑の実は桑の精華である。その味は甘く、気は寒である。 熱をさげ、血に良く補充に足るに違いない。」(「本草経疏」より参照)
四川華西医科大学の研究チームによって、桑の実には18種類のアミノ酸を含み、ビタミンA、C、D、B1、B2およびカロチン、ブドウ糖、果糖、リンゴ酸、カルシウム、鉄といった栄養素を含むことが明らかにされています。その歴史は古く、桑の実だけでなく葉や、皮も漢方の材料として使われていたということがわかりました。
昔から伝わるスーパーフルーツをなんとかして復活させたい。
しかも食べて安全な形で届けたい。
友人たちにおすそ分けという形で始まった「桑の実栽培」知れば知るほど、周りの人々からも応援される形になりました。
ここで注目!
栄養豊富な桑の実はもはやフルーツではなく
「フルーツ・ベジタブル」
ちょっと比べてみましょう。
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4月〜5月にかけて美しい実をつける桑の実。日本でも種類は違えど見ることができます。
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陳さんの評判
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「とっても気さくなおじさん」という感じの陳さんですが、地元ではちょっとした有名人です。一部をご紹介します。
「もし、自然と健康に関心があるのなら、桑の実と陳稼荘に注目すべきでしょう。そこに求めるものがあるのだから。」
(台湾新聞報「大高雄生活新聞」1995.11.2記事抜粋)
「貧しい父の背中を見て育ちました。
物の大切さ、自然・生命の尊さを学びました」
(緑生活 1998年 7月号より)
「質を重視すること。量を求めないこと」
(リーダーズダイジェスト 1998年 6月号より)
陳さんって結構有名なんですよ。
でもそんなそぶりをみせないのが、またすごい人なんです。
雑誌や新聞なんかにも登場します。
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陳さんの挑戦
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まわりから笑われても「無農薬」にこだわった。
口するものは作る人が気をつけなくちゃいけないんだ。
自然環境をそこなわない農業への取り組み・・・
【農薬(除草剤)を使わない】
雑草や害虫の駆除は、自然の摂理を生かした天敵駆除(テントウムシなどの天敵を用いて駆除する)や人の手(除草機・礦油など)で行います。
【化学肥料を使わない】
鶏糞などをつかっています。
大切なのは植物をはぐくむ土であるとの考えから、創立当時より土に残留している農薬や環境ホルモンを懸念して鶏糞などによる自然と共存する“土つくり”に取り組んでいます。
【無添加及び天然添加物をつらぬく】
マルベリージャムはりんご由来の植物性ペクチンを使用してゲル化しています。
また、お酢は天然酵母で自然発酵させ、3年間をかけて醸造しています。
【自然味へのこだわり】
防腐剤・着色料等の未使用。
私たちの便益をそこねてでも、自然味にこだわります。防腐剤や着色料、香料を使わないことで、食害と対峙する考えです。
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収穫のようすです。
このときばかりはみんなかりだされて大忙し。
あなたに会うのを楽しみにしている桑の実たちです。 |
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作業はほとんどが手作業です。
陳さんの考えに賛同した方々が手伝って
くれることもあります。 |
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